何度でも恋に落ちる
「真弓、隼人さん来たの?」



千夏が部屋から出ると、リビングには真弓とその彼氏である隼人、そして嫌みなくらい顔の整った男が座っていた。



「千夏ちゃん、いきなりごめんな」

「本当ですよ。休みの日にまで隼人さんの顔見なきゃならないなんて」

「もー、千夏ちゃんはつれないなぁ〜」



千夏は隼人に微笑むと、4人分の紅茶を淹れにキッチンへと向かった。


すると真弓がキッチンに向かって叫ぶ。



「千夏ーっ!ついでだから何か作って。私、お腹空いた」

「ついでって…。仕方ないなぁ」



ブツブツ文句を言いながら、千夏は4人分の軽食としてサンドイッチを作った。




トレーにサンドイッチを盛った皿と紅茶を乗せ、リビングに戻った千夏はテーブルに皿を並べる。



「さっすが千夏♪サンドイッチと紅茶なんてセンスいいね」


「これしか家になかったの。いわゆる残飯整理よ」



千夏の作ったサンドイッチを食べ、落ち着いた4人。



千夏が皿を片付けようとすると、隼人が口を開いた。




「そうだ。千夏ちゃんにコイツ紹介しないとね」



隼人は隣りに座っている連れの男の肩を組む。
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