何度でも恋に落ちる
「…あ。もうあったかい飲み物並んでるんだね」
ふと2人は公園の前に設置されている自販機の前に立ち止まった。
こんな身近な所でも季節を感じる。
「ちー、何か飲む?」
「うん!ココア飲みたい」
「言うと思った」
翼はフッと笑うとポケットから小銭を取り出し、ホットココアを購入するとそれを千夏と手を繋いでいるポケットに入れた。
「こうした方があったかいだろ?少し冷めたらココア飲もうね」
ポケットの中にじんわりと広がる缶の熱と翼の体温。
些細なそのぬくもりが千夏にとって、幸せだった。
「そうだ、翼。冬休みに真弓と地元に帰るんだけど、翼も来る?隼人さんもついてくるみたいなんだけど」
「ちーの地元かぁ。北海道だったよね」
「うん、そうだよ。…バイトがあるから無理かな?」
千夏が息をハァ…っと吐くと、白い息は澄んだ空に消える。
「バイトは休むよ。ちーの地元、見てみたいし」
「本当に!?」
「うん。ちーがいるなら何処にでも行くよ」
翼はポケットから先程のココアを取り出すと、タブを開け千夏に渡した。
2人は冷めかけのココアを分け合いながら笑っていた。
ふと2人は公園の前に設置されている自販機の前に立ち止まった。
こんな身近な所でも季節を感じる。
「ちー、何か飲む?」
「うん!ココア飲みたい」
「言うと思った」
翼はフッと笑うとポケットから小銭を取り出し、ホットココアを購入するとそれを千夏と手を繋いでいるポケットに入れた。
「こうした方があったかいだろ?少し冷めたらココア飲もうね」
ポケットの中にじんわりと広がる缶の熱と翼の体温。
些細なそのぬくもりが千夏にとって、幸せだった。
「そうだ、翼。冬休みに真弓と地元に帰るんだけど、翼も来る?隼人さんもついてくるみたいなんだけど」
「ちーの地元かぁ。北海道だったよね」
「うん、そうだよ。…バイトがあるから無理かな?」
千夏が息をハァ…っと吐くと、白い息は澄んだ空に消える。
「バイトは休むよ。ちーの地元、見てみたいし」
「本当に!?」
「うん。ちーがいるなら何処にでも行くよ」
翼はポケットから先程のココアを取り出すと、タブを開け千夏に渡した。
2人は冷めかけのココアを分け合いながら笑っていた。