何度でも恋に落ちる
「ただいま」

「あれ。千夏が帰ってくるなんて珍しい」

「何、それ!私の家はここなんだから帰ってくるのは当たり前でしょ」



久しぶりに自分のアパートに帰ってきた千夏を見て驚く真弓は、リビングのカーペットの上で寝そべっている。



「そうだ、真弓。地元帰る時、翼もいるから」



千夏は紅茶を淹れるとカップを真弓に渡す。




「持田さんと上手くいってるんだね。安心したわ」

「うん。真弓のおかげでもあるよ。ありがとう」



千夏はニコッと微笑むと紅茶を啜る。


すると真弓は浮かない表情をして俯いた。




「…?真弓?」



千夏が真弓の顔を覗くと、真弓は涙を浮かべていた。




「え?やだ…どうしたの?」

「…千夏はさ、もし持田さんが浮気してたらどうする?」

「へ?浮気?」

「そう、浮気。…千夏なら許す?それとも別れる?」



真弓の表情と問い掛けに、千夏は何となく心情を察した。



「もしかして…隼人さん浮気してるの?」



千夏の言葉を聞いた真弓はポロポロと涙を零しながら頷いた。




「嘘でしょ…隼人さんが?何かの間違いじゃなくて?」

「間違いなんかじゃない!私、隼人の携帯見たんだもの。そしたら……」
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