物理に恋して
η 修学旅行

出発の朝

修学旅行の朝、早くに目が覚めて、すぐにスマホを見つける。



“いってきます”

昨日送ったメールに。


“気をつけて”

先生からの返信。



ただ、それだけなのに。

すごく嬉しくて、幸せな気持ちになる。



先生におみやげ、買ってこよう。

…甘いもの、結局、苦手なのかな。

余計なことを思い出して、ひとり顔を扇ぐ。

制服に着替える間も、先生のこと、考えてる。




3日間、会えないのがさみしい。


《ヴヴ…》


スマホが震えて、再び手に取る。


せんせい?














“俺も行くことになった”






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