物理に恋して
あ、怒られてる..
隼人くんの様子に思わず笑っていると、
「はー、なんかごめんね。」
男子メンバーが謝ってきて、委員長も深く頷く。
「え?なんで?」
「いや、もう同中として、謝りたい。」
「あはは」
「あれ?男子みんな同中なんだ?」
菜摘がいつのまにか食べ終わったパフェのグラスにスプーンを入れながら言う。
「そう!隼人もずっとあんな感じでさー」
「本当変わんねーな」
「そうそう、自分の好きなものだけ一直線って感じでさ、中学の時だって、」
勢いよく話し始めた男子の一人が、ふと委員長を見ると、
「まあ、隼人の話はいっか!」
急に話をやめてしまった。