物理に恋して
ホテルの夜
それから一日。
隼人くんのことがあってから、会う人みんなにお誕生日おめでとう、と言われて恥ずかしかった。
「なんか美月有名人じゃん」
ホテルに着いて、夕食前に優希ちゃんと会えたと思ったら、やっぱりその話題で。
「ていうかサプライズしたかったのに」
「優希もそう言うと思った。朝とかあえて話題に出さなかったのにさー、あの隼人とか言う人が来て..」
「隼人?」
優希ちゃんと菜摘と話が盛り上がった途端。
「はい、席ついてー」
先生に遮られてしまった。
「ね、後で部屋行っていい?」
「来て来て!話そう」
「なんならそっちで寝ようかなー」
「それ最高!」
わたしたちはまた後で合流することにして、夕食を楽しんだ。