物理に恋して

♩〜

突然、携帯が鳴って、保健の先生が慌ててお箸を置く。


「はい、もしもし? え? 何で?」


わたしは思わず先生と顔を見合わせてしまい、そらした。

「...」

保健の先生は受け答えながら、席を外す。


..何があったんだろう。


わたしはその後ろ姿を見ながら、お弁当を少しずつ、食べる。


先生はもう食べ終わったのか、お箸を置いたまま。


「...」


早く、保健の先生、戻ってきてほしい。




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