物理に恋して
夕食を食べ終わって、いつものふたりと部屋に戻ろうとすると、
「あれ、そっちのクラスの委員長じゃん。」
「委員長ー!どこ行くの?」
優希ちゃんが気づいて、菜摘が声をかける。
「鈴川、声、でかいな。売店だよ」
委員長が苦笑いしながら、近づいてきた。
「あ、売店いいな」
ふと、わたしが口にすると、
「そうだ、美月、全然京都土産買えてないじゃん!」
「弟くんとかにお土産買わなくていいの?明日は奈良だし、見てきたら?」
ふたりがそう言ってくれて。
「じゃ、先に部屋行ってるからね!」
優希ちゃんと菜摘は行ってしまった。