物理に恋して
「ていうか、何その腕につけてるやつ」
菜摘がふいにわたしを見て言う。
「..さっき委員長にもらった」
「「えーーー!!!」」
ふたりはわたしの右腕に注目する。
今まで忘れてたその存在が急に恥ずかしくなり、そっと外す。
「あいつ..調子ノリスケだな」
菜摘がそう言って、
「誰それ」
優希ちゃんがすかさず突っ込む。
「「「..あははは!」」」
3人で笑いが止まらなくて、
幸せなバースデーの夜になった。