物理に恋して
この部屋の窓から見下ろす、中庭のベンチに座っているのは美月。


─ ひとりか?


煙草を取り出して、吸うふりをして窓を開け、もう一度視線を戻すと。

自販機に明かりが灯り、そこに寄りかかっていた人物と話していたことに気づく。



─ 短髪か? 手がはえーな。



いつもなら聞こえるはずの会話も、今日はバックがうるさくて聞こえない。





テストまであと2日。





俺は耐えられるんだろうか。






いろいろ。
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