物理に恋して
テスト最終日。

いつもの物理準備室で、仕事を終わらせ、待っている。

チャイムが鳴るのと同時に、窓から外を見れば、中庭を横切って一斉に帰る生徒たちが見えた。
明日の学校のことなんて忘れてるかのように、晴れた顔で。

早る気持ちはおんなじだ。



遅えな。

友達にでもつかまってるんだろうか。

…それとも。



13:00を過ぎると、校内が静かになるのがわかった。



コンコン

「はい」

ガラガラガラ
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