物理に恋して
真夜中
***
ブ─ ブ─ ブ─ ブ─
真夜中。
くぐもった音に気づいて、手探りで携帯をつかまえる。
暗闇の中、光るディスプレイは《通話中》と表示されていた。
曖昧な意識のまま、携帯を耳にあてる。
「…しもし?」
「美月?」
「…せ…んせ?」
確かに先生の声が聞こえる。
「明日の補習、来いよ」
「え…な…なん で」
少しずつ意識がはっきりしていく中で、会話は進んでいく。
「…でもしねーと会えねーだろ」
「う ん」
そこで、会話と記憶は途切れた。
ブ─ ブ─ ブ─ ブ─
真夜中。
くぐもった音に気づいて、手探りで携帯をつかまえる。
暗闇の中、光るディスプレイは《通話中》と表示されていた。
曖昧な意識のまま、携帯を耳にあてる。
「…しもし?」
「美月?」
「…せ…んせ?」
確かに先生の声が聞こえる。
「明日の補習、来いよ」
「え…な…なん で」
少しずつ意識がはっきりしていく中で、会話は進んでいく。
「…でもしねーと会えねーだろ」
「う ん」
そこで、会話と記憶は途切れた。