物理に恋して
朝のこと
いつものように、古びたソファに座るとイヤフォンを耳にして、ノートを広げる。
…あ、先生の言動が気になるから、音楽は聴いてるふり。
宿題の前に、借りたノートを写しちゃわないといけない。
今朝、委員長が貸してくれたノート。
今朝のこと。
SHRが終わって、担任から公欠の証明書を渡され席に戻ると、隣の席の委員長がノートを渡してきた。
「秋野(あきの)、これ、この間の公欠んときの。」
差し出されたノートは3冊。すべてノート提出がある科目。
「わ… すごく助かる。ありがと。」
わたしは委員長の優しさに感動しつつ、物理のノートをパラパラとめくった。
「秋野って、最近物理がんばってるよな」
「うん、好きだから」
…先生が。
…あ、先生の言動が気になるから、音楽は聴いてるふり。
宿題の前に、借りたノートを写しちゃわないといけない。
今朝、委員長が貸してくれたノート。
今朝のこと。
SHRが終わって、担任から公欠の証明書を渡され席に戻ると、隣の席の委員長がノートを渡してきた。
「秋野(あきの)、これ、この間の公欠んときの。」
差し出されたノートは3冊。すべてノート提出がある科目。
「わ… すごく助かる。ありがと。」
わたしは委員長の優しさに感動しつつ、物理のノートをパラパラとめくった。
「秋野って、最近物理がんばってるよな」
「うん、好きだから」
…先生が。