きみと過ごした最後の日を、ぼくは覚えていますか。



なんとなく、家にはいたくない。


『落ち着かない』

『気を使ってしまう』

『何もすることがない』


理由は様々だけど、やっぱり一番の理由は『慣れない』からだった。

義母の陽子さんに関しても、記憶になかった家に関しても...一度も見舞いに来なかった『妹』と呼ばれる存在に関しても。


何かと息のしづらい家には、いたくなかった。



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