きみと過ごした最後の日を、ぼくは覚えていますか。



そう言ってへらっと笑う彼女は、夏休みだというのに、なぜか制服を着ていて、この猛暑の中だというのに、なぜか少しの汗もかいてなかった。


「何してたの?」

「何も。」

「空を見てただけ?」

「うん。」

「でもここ日陰だよ?太陽隠れちゃってるけど。」

「いいんだよ、別に。暑いのは嫌いだから。」

「そういえばそうだね。暑いのは私も嫌い。」



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