きみと過ごした最後の日を、ぼくは覚えていますか。



「それ、答えなきゃダメ?」

「...別に、言いたくないならいいけど。」

「じゃあ言わない。」


この淡々とした会話は、正直嫌いじゃなかった。


肩より少し長めの茶色の髪と、透き通るように口から漏れ出す綺麗な声。

その両方をこの場に感じるのは、嫌じゃなかった。


むしろ...


(なんだか、落ち着く...。)



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