きみと過ごした最後の日を、ぼくは覚えていますか。
あの日以来、ひまりは毎朝、顔を出すようになった。
雨の日だろうが風の強い日だろうが、毎日。
「おまえ何、暇人なの?」
「うん。」
「あっそう...。」
しれっとこの場にやってくるひまりだが、未だに分かってない。
なんで俺のことを知っていたのか、
なんで俺に構うのか。
「あついー...!!」
「家に帰ればクーラー効いてるだろ。」
「家なんて無いもん!」
「はいはい...。」