怪人K―二つの正義―
そしてうちの親方の飛田雅也。


実は私の義父である。

私が2、3歳の頃に養子にもらったらしい。

こんなかわいい子供を養子に出すとは薄情な親だまったく。



「そろそろ昼休みにするか。」


「うっす。」


水道の蛇口をひねり手を洗う。

夏の日差しのせいでほぼお湯に近い。


「先〜輩〜!たい焼き買ってきました!」


声をかけてきたのはバイトの矢野晃だ。

白いタオルを頭に巻いている。
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