怪人K―二つの正義―
「やる事あるのはお兄ちゃんもでしょ?」


玄関にいたのは妹の長瀬涼子だった。


「ゴミ出し!洗濯!部屋の掃除!まさか私にやらせるわけ?」


「や、やるよ!……明日。」


「はい?」

涼子が睨みつける。

目がつり上がり今にも飛びかかってきそうだ。


「あ!そうだ!卵が切れてたんだ!ちょっと行ってくる!」

そう言い残して俺は部屋を出て行った。
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