怪人K―二つの正義―
「ハンマーて結構重いんだよね。」

胸の前で拳を構える。


「君は好きにしていいよ。」


「……………」

すると右手に持っていた拳銃を地面にそっと置いた。


「別に強がったんじゃないからな。ただの弾切れだ。」


………まだ1発しか撃ってないのに…


「優しいね。」


「嬉しかねぇよ。」
< 54 / 69 >

この作品をシェア

pagetop