怪人K―二つの正義―
手錠をかけようとしたその時。


Kは屋上から身を投げ出した。


「な!?馬鹿野郎!」


(早く!早く呼吸を…)


8階…7階…6階……


5階を過ぎた所で猫のようにクルリと丸まった。

(死んでたまるか……死んで…)



激しい水飛沫を上げKは用水路へと落ちていった。
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