好きじゃないのに
"高野さん"
"2ーA"
そう書いてある教室につくと、私達は二人そろって教室の中に入った。
入ったと同時に10分休みで騒がしかった教室は一瞬でシーンとする。
その光景を変だと思ったのか、は?みたいな顔をした不良くんが私を見る。
私は気にしないで自分の席が書かれている黒板に向かって歩く。
すると通る近くの席から
「おい。高野さんだぞ…」
「やべぇ今日も綺麗だ…」
「でも話しかけられねぇ!」
そんな声が聞こえる。
(はぁやっぱりこーなる。)
男子はそんな感じだからまだ我慢できる。
でも、女子は…
「え、高野さんと一緒かぁ…」
「いいなぁ…あんなに綺麗で」
「えー、ほんと最悪。」
ほらこんなふうになる。