許されざる恋〜あの頃キミが大好きでした〜
あぁ…仕事が終わらない
江くんが朝からあんな事言うから

気づけば頭の中は小鳥遊さんでいっぱいだった
仕事にも集中出来ない

今日は帰ろう…
そうだ

僕はおもむろに携帯をピコピコ
『江くんのせいで仕事が終わりません。責任取ってください』

ピコンッ。

小鳥遊さんとはほぼ毎日メールのやり取りをしている
仕事が忙しくてスルーしちゃう時もたまにあるけど、返信ができる時はちゃんとしてる

で。僕からメールする時はいつもこんな感じで、かまってオーラ半端ない

ブーッ。ブーッ。
「はい。」
『歩さんごめん!』

こんなメールをするといつも電話をくれる
「会いたい…」

あっ。つい本音が

『えっ。今なんて?』
「なんでもないです。明日も早いのに電話ありがとう」
『歩さん?大丈夫?』
「うん。また明日。バス停で」
『はい。おやすみなさい』

あぁ…ヤバい
本気で会いたい
でも明日も仕事だし、僕は年上だし、ワガママは言えない…

本当は小鳥遊さんの事…スキになってるんだ
自分の気持ちに気づいてるのに、素直になれない

タイミングがわからない…
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