風と今を抱きしめて……
真矢はパソコンとにらめっこでもしているかのように見入っていたが,あきらめて奈緒美のデスクへ向かった。
「お願い奈緒美様助けて。さっきから見直しているんだけど、最後の合計がおかしいのよ」
プリントアウトした見積もり書を差し出した。
わずか数分で奈緒美から返事が帰ってきた。
「真矢さん一桁違っていたわよ。八万九千じゃなくて八十九万じゃないの? もう、今度コーヒーおごって下さいよ。」
奈緒美はいつものように笑顔で、真矢の渡した見積もり書を机に置いた。
「ごめ~ん。助かった。愛を込めてコーヒー入れるわ」
真矢は、慌ててパソコンの入力を直しプリントアウトした。
課長から承認印をもらい、支店長確認を得て真矢は見積書を封筒に入れた。
しかし、梨花がミスのあった見積書をそっと机から持ち去った事には気が付かなかった。
「お願い奈緒美様助けて。さっきから見直しているんだけど、最後の合計がおかしいのよ」
プリントアウトした見積もり書を差し出した。
わずか数分で奈緒美から返事が帰ってきた。
「真矢さん一桁違っていたわよ。八万九千じゃなくて八十九万じゃないの? もう、今度コーヒーおごって下さいよ。」
奈緒美はいつものように笑顔で、真矢の渡した見積もり書を机に置いた。
「ごめ~ん。助かった。愛を込めてコーヒー入れるわ」
真矢は、慌ててパソコンの入力を直しプリントアウトした。
課長から承認印をもらい、支店長確認を得て真矢は見積書を封筒に入れた。
しかし、梨花がミスのあった見積書をそっと机から持ち去った事には気が付かなかった。