【短】好きで好きで愛して泣いて


そして、式当日。


親族だけの式はチャペルで。


荘厳な空間の中、神父の少しだけ片言な問い掛けは、緊張を解してくれる。


「汝、永遠に愛を誓いますか?」


その言葉に頷いて小さく「はい」と呟いて。


彼が震える手でベールをそっと引き上げて…。

触れるだけのキス。

それで私達は、正式に…。
永遠の愛を育むべく第一歩を踏み出した。


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