俺様御曹司に飼われました
「……おい」



テーブルの上に置かれたスマホを見て顔をしかめる悪魔。



「ん?」


「なに、泰治と連絡取ってんだよ」



泰治さんからのLINEの通知が表示された画面をあたしに見せてくる。



「あぁ……朱莉が教えたみたいで」


「で、普通に連絡とってんの?」


「まぁ、そんな感じ」



あの合コンの次の日。
朱莉からLINEを聞いたと泰治さんから連絡がきた。

あたし的には泰治さんには聞きたいこともたくさんあるし、誰よりも悪魔のことに詳しそうだったので好都合だった。



「おはようなんてやり取りから始めんだ?」


「朝の挨拶でしょ?」


「お前は俺のって何度言ったらわかるの?」



向かいのソファーに座っていたはずの悪魔が気づけば、あたしの隣にきている。



「連絡とるくらい……「あいつ疫病神だからほんとダメ」



あたしの言葉を遮るのはデフォルトだ。

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