俺様御曹司に飼われました
「ほかのやつが東條さん彼女できたん!?ってなってさーそこから進藤の彼女の話になってたわ。俺の彼女とか一瞬で過ぎ去ったね」


「そりゃ誰も興味ないだろうね……」


「は!?相変わらずいうねぇー。悩みとか相談してきてたときは可愛かったのになぁー」



わしゃわしゃっとあたしの髪の毛を撫でる。



「それが東條さんの彼女なんですね?」



後ろから聞こえて来た声に慌てて振り向く。



「おお、進藤」



片手をあげて彼を歓迎してる。



「あたしは別に……「お似合いじゃないですか。東條さんと彼女」



あたしの言葉を遮るのはいつものことだ。
でも、今日はその言葉が冷たく感じた。



「わ!御曹司じゃん!」



トイレから戻ってきた朱莉が声を上げるからほかの同期たちも悪魔を見る。



「もしかして今日も心海をお持ち帰りですか?」


「は?お持ち……?」


「残念、東條くん。もう心海は金持ち御曹司にとられたわよ」



朱莉の言葉にあたしと悪魔を交互に見る。

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