俺様御曹司に飼われました
「それが条件ってこと?心海と一緒にいる」


「そうだな……。海外経営学の資格、なんでもいいからまずはとってこい」


「まじか……」



いつかは取らないとならないと思ってた経営学の資格。



「なにも、MBAを取れとか難しいことを言ってるわけではない」


「MBAなんて言われたらさすがに神経疑う」



MBAなんて一体何年かかるかわからないくらいの資格だ。

でも、他の資格もなかなかの難易度だけど。



「取れるまでは向こうにいてもらう。その間、茅ヶ崎さんとの接触はできない。スマホ持たないでいけ」


「きっつ」


「それが条件だ。何年かかるかはわからないし茅ヶ崎さんの気持ちが変わらない保証もない。それでもやるか?」


「……やる」



もし、心海の気持ちが離れるならそのときはまた俺の方を向いてみせる。



「さすがだな。いつまでが目標?」


「大学卒業」


「あと四ヶ月か。道は険しいぞ」


「できる気しかしねぇ」



心海を本当の意味で手に入れられるなら、俺はガムシャラになれる。
すべてをなくしてでも、心海が欲しいんだ。

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