俺様御曹司に飼われました
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「ねぇ、きいた!?」



昼休みに入るころ。
部署内のそんな声が聞こえる。



「王子の留学でしょ!?」



お局たちのそんな声に持ってた書類を落としそうになる。


……留学?



「なんでも先週急に決まったらしいよね!」


「うん!明日から行くんでしょ?」



……明日から?


お局たちの繰り広げられる会話に、頭がついていかない。

どうしてあたしの知らない話が繰り広げられているんだろう。
なにかのドッキリだろうか。

先週、決まったと言っていた。
それなら、いくらでも教えて貰える時間はあった。
あたしたちは一緒に住んでいるのだから。

そして、住んでいるだけではなく多分つきあっている。
多分、なんかじゃない本当だ。

あたしには関係のない話だというのだろうか。
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