俺様御曹司に飼われました
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「いたいた!昨日の子!」



昼休み。
学校をくまなく探して、見つけ出した。



「え!?なんでこんなとこに!?」


「会いたかったから編入してきちゃった」


「……な!?」



俺の言葉にいちいち顔を赤くするこの子が可愛くて仕方ない。



「誰!?このイケメン!」



友達らしき女の子が彼女の後ろから走ってくる。



「ねぇ、なんて名前?」



その女の子のことはスルーして俺は尋ねる。



「ここみです……」



小さい声でそういった。



「ここみ?どんな字かくの?」


「心に海です」


「いい名前だね。心海って呼んでいいかな?」



こんなに自分のものにしたいと思った女の子は初めてだった。



「いいですけど……」



チラチラとスマホを気にしながら、俺に答えてる。



「そんなスマホ気になる?」


「この子彼氏からの連絡待ってるんですよ!」



後ろの友達が俺の質問に答える。



「彼氏ねぇ……俺、その彼氏から心海のこと奪うから。覚悟してて」



今日はこのぐらいにしとこうと、ぽんっと頭を撫でて心海に背を向ける。

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