俺様御曹司に飼われました
「カレシがいるのに他の男の子とご飯はダメだよね?」



悪魔の言葉にちらっと入口みれば、不思議そうにあたし達を見てる音哉が目に入る。



「断ればいんですよね」



しょうがない。
あたし、いまこの悪魔の家から追い出されたら家がなくなるし。
まぁ、その時は音哉の家にちょっと転がり込むけど。



「ごめん、音哉。今日は行けない」


「ん?どうかしたの?」



心配そうにあたしを見たあと少し後ろにいる悪魔に目をやる。



「ううん「俺たち付き合ってるんで」



あたしが否定しようとした言葉を遮る。

昨日からこの人あたしの言葉を少し遮りすぎじゃないかな!?



「は?それほんと?」


「うん……。本当みたい」



この人の彼女にならないとダメみたいだし。



「つーか、あんた……」



音哉の顔をまじまじと見る悪魔。



「……なに?」


「景教だったよな?」


「は?そうだけど……」



突然振られた大学の話に首を傾げる。

景教とは、音哉が三月まで通っていた大学だ。

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