俺様御曹司に飼われました
「違ってたらごめん、もしかして進藤コーポレーションの面接?」


「あ……そう、です」


「じゃあつれてってあげるよ。おいで」



彼女の腕を掴んで歩き出す。



「あ、の……ありがとうございます」



行動が表情がすべてが心海としか思えなくて、今にも心臓が飛び出してしまいそうなほどだった。

でも、この子は何も言ってこないしきっと他人の空似なのだろうと自分の心を静めた。



「あなたは……社員さんですか?」


「いや、俺は身内」


「身内……」



そんなことを話してるうちに会社の前につく。



「ほら、ここだよ」


「ありがとうございます!助かりました」



俺にぺこっと頭を下げる。



「いや、じゃあ面接頑張って」


「はい!」



俺の言葉に笑顔で頷いて、会社の中へと入っていく。



「茅ヶ崎心海です!」



中に入って受付に自分の名前を告げる声にびっくりしてもう1度、会社の中を見る。

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