俺様御曹司に飼われました
「さすがは進藤の息子だな」


「そうですか?」


「あいつも昔、三ヶ月でこの資格をとったからな」


「まじですか……」



知らなかった。
親父も同じ経験をしていたなんて。



「暁、帰ったら待ってる子がいるんだろ?」


「はい……ってなんでその話!」



こっちにきてから、誰にも心海の話をしていなのに急にいわれるとビックリしてしまう。



「ははっ!暁でもそんな顔すんだな」


「そんな顔……?」


「真っ赤だぞ」


「へ……」



気づかないうちに赤面していたようで、慌てて顔を手で覆う。



「普段クールな王子様で通ってるお前も、好きな子のことになると普通の男なんだな」


「……っ!やめてくださいよ」



教授が心海のことを思い出させるから、俺の頭はいつも以上に心海のことだらけ。

心海のことを考えると自然と頬が緩む。



「クール王子様を射止めた女の子を見てみたいもんだ」



教授は可笑しそうにゲラゲラ笑ってる。

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