俺様御曹司に飼われました
「心海!?」



バンッと部屋のドアがあいて、音哉が入ってくる。



「あれ……」


「チャイム鳴らしたけど出てこねぇから焦った」


「え……」



チャイムなんて全然きこえなかった。



「なに、あったんだよ?」



座り込んでるあたしの向かいに座ってポンポンっと、頭を撫でてくれる。



「これ……」



机の上においた、パンドラの箱を指さす。



「これ?」



あたしの言葉に立ち上がって、箱をあける。



「これ、あの御曹司……?は……?うちの高校の制服?」


「だよね……は?だよね……?」


「は?コスプレでもしたのか?にしても二人共高校の制服きただけでこんなに若返るか?」



冗談ぽく言ってる音哉だけど、声が震えてる。
分かってる、これが今じゃないってこと。
音哉もわかってる。



「なんで……?ねぇなんでこの写真がここにあるの?」


「は?この写真って……」

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