俺様御曹司に飼われました
「つーか、いま考えてるだろ?先輩のこと」


「……あ」


「むかつく。俺のことだけ考えてりゃいんだよ」



ドサっと後ろにあったベッドに寝かされて、その上に暁が覆いかぶさる。



「あ、暁……」



この四ヶ月、暁がいなかったからそういうこともなくて、いままでよりもドキドキする。



「なんだよ」


「好きだよ、暁」


「……っ、なんだよ。誘ってんのかよ」


「ち、違っ!んっ」



そんなつもりじゃなかったのに、暁の唇があたしの唇に重なって、強引に舌が割入れられる。



「煽ったの心海だからな」



自分のシャツをバサっと脱ぎ捨てる。



「……んっ」



唇、耳、首筋……どんどんとその舌は下降していく。



「あっ……んっ……はぁ」



暁の舌の動きに合わせて、あたしから変な声が出る。

こんなことするつもりなんて、今日はなかったのに。
でも、嫌なんかじゃなくて……からだがゾクゾクしていく。

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