俺様御曹司に飼われました
「もしかして、初めてなの?」


「それはない」



さすがに20にもなれば、それなりの経験がある。



「ふーん、じゃあ遠慮いらないね」


「ちょっ!遠慮しなさいよ!」



あたしの言葉なんかまったくお構いなし。
そのままあたしをソファーに座らせる。



「遠慮なんて、できるかよ」


「え?」


「目の前にある欲しいものを我慢したことなんてない」


「は?」



お金もちといえば、というような発言ですかね。
そもそもあたしはものじゃない。
あ、欲しいものってあたしの体……だけでしょ。



「俺たちカレカノだからね」


「は?」


「一つ屋根の下にいてやることなんて一つでしょ」



そのまま、悪魔の手によってあっという間に押し倒されてる。



「慣れすぎ……」



こうしていろんな女の子を弄んできたんだろう。



「黙ってよ。そして俺で頭ん中いっぱいにしてよ」


「んっ!」



あたしの上に覆いかぶさった、悪魔の顔が少し赤く染まっていたのは気のせいだろうか。

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