俺様御曹司に飼われました
「一体、何部屋……」



縦長に続いてる廊下にはいくつもの部屋があって、突き当たりまでいくと行き止まりというか、ドアがあったのでそこを開ける。



「リビング……ひろ……」



開いたその先には、ダンススタジオ以上あるのではないかと思うぐらいのリビングとそして、カウンターキッチン。



「一人暮らしには広すぎないかな……」



リビングをキョロキョロと物色する。

すでにリビングには家具の配置もされていて、そのどれもがオシャレでセンスのいいものだった。



「なんか至れり尽くせり?」



お金待ち企業のやることは違うなと感心しているときだった。

──カタンッ
と、何かの音が聞こえた。



「……?」



音のする方向へと足を向けようとした瞬間、リビングのドアが開く。



「っ~~!?!?!?」



いきなり目の前に出てきた光景に言葉を失う。



「あんた誰?」



あたしの様子なんかお構いなしで、髪の毛をバスタオルで拭いている。

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