俺様御曹司に飼われました
「なぁ、あいつんとこ戻ったんだろ?」



悪魔が迎えにきてから1週間後。
少し仕事が残っていたので、残業していると音哉があたしの部署まで入ってくる。



「あ、うん。ごめんね突然で」



置き手紙とLINEで報告をしていたけど、最近仕事が忙しい音哉とは社内でさえもなかなか会わなかった。



「いやそれは構わないんだけどさ、料理の材料テーブルの上にあってびびったけど」



思い出したように苦笑する。



「あ!あの日音哉にご飯作ろうと思って買ったやつ!そのまま置いてきちゃった」


「そんなとこだろうと思ったよ」



可笑しそうに笑う。



「で、音哉は今日はどうしたの?」


「いや、グループLINEみてねぇの?」


「……え?」



音哉の言葉に机の上にあるスマホに手を伸ばす。



「その様子だと見てないだな」


「ん?うん」



音哉に相槌を打ちつつスマホの画面を開く。

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