俺様御曹司に飼われました
「お望みどおりにほか行ってやるよ」
そうやってあたしから逃げる。
あんな風に待ち受けにしてしまうぐらい好きなくせに。
その話題を基本的には避けてるんだと思う。
それだけ触れられたくない話題になるほど、その人は悪魔の心の中にずっといる。
「心海ちゃん?」
「あ……」
いつの間にか隣にきていた、さっき元カノのことを言っていた彼。
「どうも、俺、進藤泰治」
「進藤……」
「そ、暁とは従兄弟」
そこで〝あっ〟と思い出した。
あたし悪魔と誰かがキスしたと勘違いしてたとき、本当にキスしてたのはこの人だった。
「心海ちゃんだよね?いま、暁と一緒に住んでんの」
「……え」
誰も知らないと思ってた。
悪魔との同居生活。
「暁からいろいろ聞いてるからさ」
「あの、元カノって……」
「あー、ごめんね。最初はいま暁と付き合ってる女の子とは知らずにあんなこと言っちゃって」
申し訳なさそうにあたしを見る。
そうやってあたしから逃げる。
あんな風に待ち受けにしてしまうぐらい好きなくせに。
その話題を基本的には避けてるんだと思う。
それだけ触れられたくない話題になるほど、その人は悪魔の心の中にずっといる。
「心海ちゃん?」
「あ……」
いつの間にか隣にきていた、さっき元カノのことを言っていた彼。
「どうも、俺、進藤泰治」
「進藤……」
「そ、暁とは従兄弟」
そこで〝あっ〟と思い出した。
あたし悪魔と誰かがキスしたと勘違いしてたとき、本当にキスしてたのはこの人だった。
「心海ちゃんだよね?いま、暁と一緒に住んでんの」
「……え」
誰も知らないと思ってた。
悪魔との同居生活。
「暁からいろいろ聞いてるからさ」
「あの、元カノって……」
「あー、ごめんね。最初はいま暁と付き合ってる女の子とは知らずにあんなこと言っちゃって」
申し訳なさそうにあたしを見る。