俺様御曹司に飼われました
「泰治と楽しそうに話しやがって」
ビルのエレベーターの中、ぼそっとそう呟かれる。
「誰と何を話そうとあたしの勝手じゃない」
「勝手じゃねーよ。お前は俺のだ」
「……自分は元カノが好きなくせに」
あたしの言葉に悪魔の目が見開く。
はじめてだった。
あたしがこうして元カノの存在をきちんと口にするのは。
「元カノとかどーでもいいだろ……」
口では〝どーでもいい〟なんて言いながら、顔はそんな顔してない。
元カノのことを思い出してか、苦しそうな顔になってる。
「ねぇ、教えてよ。元カノのこと」
「……なんでだよ」
「知りたいから」
本当は知りたいなんて思ってない。
〝代わりにしてる〟なんて言われそうで怖い。
でも、あたしはどうしてもそっちを選んでしまう。
「今はまだ話せない」
「……今は?」
じゃあ、いつになれば話せるというのだろうか。
ビルのエレベーターの中、ぼそっとそう呟かれる。
「誰と何を話そうとあたしの勝手じゃない」
「勝手じゃねーよ。お前は俺のだ」
「……自分は元カノが好きなくせに」
あたしの言葉に悪魔の目が見開く。
はじめてだった。
あたしがこうして元カノの存在をきちんと口にするのは。
「元カノとかどーでもいいだろ……」
口では〝どーでもいい〟なんて言いながら、顔はそんな顔してない。
元カノのことを思い出してか、苦しそうな顔になってる。
「ねぇ、教えてよ。元カノのこと」
「……なんでだよ」
「知りたいから」
本当は知りたいなんて思ってない。
〝代わりにしてる〟なんて言われそうで怖い。
でも、あたしはどうしてもそっちを選んでしまう。
「今はまだ話せない」
「……今は?」
じゃあ、いつになれば話せるというのだろうか。