HANA~さよなら、大好きだった人~
ー…


ガチャ


「おまたせ!」


「待たせすぎ」


「ごめんごめん。じゃ、行こっか!」


「おう」


私は戒とともに学校へ歩き始めた。


私たちの家から学校までは徒歩で20分。


この高校へ入学してからの役4ヶ月、私はほぼ毎日戒と登下校をしてきた。


隼人君もいるときがあるけど、隼人君は生徒会長で朝早く行く時がありあまり一緒にはいけない。


「はぁ…私、戒じゃなくて隼人君と登校したい」


「んだと?」


「あ、ごめーん声に出てた」


「わざとだろ」


ゴンッ


「いたっ」


戒は私の頭を軽く殴った。


「…悪かったな、隼人じゃなくて…」


あれ…


「もしかして戒くん、拗ねてる?」


「なっ!す…拗ねてねぇよ!」


「へぇ~」


「ニヤニヤすんじゃねぇよブタ」


ブタ!?


「あ、そうだ!あんたねぇ、隼人君の前ではブタとか言わないでよね!」
< 10 / 22 >

この作品をシェア

pagetop