HANA~さよなら、大好きだった人~
「は?なんでだよ」


「隼人君の前では女の子でいたいの!だから…」


「俺は今のおまえのほうがいいと思うぞ」


え…


「…そこらの女みたいにニコニコしてるよりだったら、俺はいつもあほみたいに笑ってるお前のほうが…好きだ」


なっ…///


「き…気持ち悪いこと言わないでよ!戒のくせに!」


「はぁ!?気持ち悪いってなんだよ!」


「そのまんまの意味!てか、好きだとかは好きな子にしか言っちゃダメなんだよ!」


「っ…」


「もう、先行く!」


私は戒のことを無視し少し早足で学校へと向かった。


「あ、おい待てよ!」


(ったく…あいつは…)


『好きだとかは好きな子にしか言っちゃダメなんだよ!』


(好きな子…か…。…俺が好きなのは…)


「お前だよ…花…」


「ん?なんか言った!?」


「言ってねぇーよ、ブタ女」


「あ、あんたまた!」


「ほら行くぞ」


「もー!!」


(俺にしとけよ…バカ女)
< 11 / 22 >

この作品をシェア

pagetop