HANA~さよなら、大好きだった人~
放課後ー…


「花ちゃーん!生徒会室行こー!」


放課後、私の席の前に美玖が来た。


「あ、ちょと、待って、すぐ準備するから」


「もう、早く早く!」


えっと、今日の課題は…


「有栖川」


え…


「え?戒くん?」


扉のほうを見ると、そこには戒の姿があった。


戒は私たちとはクラスが違うため、いつもは教室へは来ない…はずなんだけど…


今、私じゃなくて美玖のこと…


「…ちょっといいか…」


「花ちゃんじゃなくて?」


「あぁ」


「わかった。ごめん、花ちゃん」


「あ、大丈夫だよ!先行ってるね」


「ほんっとごめん!すぐ生徒会室行くから」


美玖はそういい、戒と一緒にどこかへ歩いて行った。





『有栖川』


なんでだろ…さっき戒が美玖の名前読んだとき胸が少し痛かった…


「…なんでだろう…」


あ、早く生徒会室いかなきゃ…


私は鞄を持ち、急いで生徒会室へと向かった。
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