HANA~さよなら、大好きだった人~
私は生徒会の部屋の扉をノックした。


トントン


「はい」


扉をノックすると中から隼人君の声が聞こえた。


「あ、花です」


「あぁ、どうぞ」


「失礼します」


ガチャ…


中へ入ると、そこには中央の椅子に座る隼人君の姿があった。


「おそかったね、何かあった?」


「あ、ううん、何もないよ。あ、美玖と戒ちょっと遅れるかもしれない」


「え?」


「なんか、戒が話があるみたいで」


「…」


「…?隼人君?」


「あ、そっか。じゃぁ、来るまで2人で作業しよっか」


「あ、はい」


今の間は一体…


「さっそくだけど、そこの箱の中にあるポスターを校舎内に張りに行こっか」


ポスター?


私は鞄を置き、すぐ横に置いてあった、段ボールの中を開けた。
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