HANA~さよなら、大好きだった人~
「花火…大会?」


「うん、毎年すぐそこの河川敷であるだろ?」


「あぁ、もうそんな時期ですか…」


そっか、もう8月何だ…


「じゃ、いこっか」


「う、うん」


私は隼人君と共にポスターを張りに校舎内を回りだした。


数分後―…


「んっと、じゃぁ、このポスターは一階のー…」


「遅れましたー!」


あ…


「遅いよ、2人とも」


声のした方を見ると、そこには戒と美玖の姿があった。


「ごめんなさ~い」


「…」


「…戒?」


戒のほうを見ると何か考えている表情をしていた。


「…」


「戒!」


「あ、…な…なんだ」


「もう、さっきからどうしたの?」


「…なんでもねぇよ…」
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