HANA~さよなら、大好きだった人~
「隼人君は王子様なのに、あんたは…うん、悪魔」


「…」


…ん?


「…俺は悪魔でいいんだよ」


え…


ガタン…


戒はそういい食器をシンクへと持って行った。


「ちょっ、どういうこと?」


「ガキにはまだはえぇよ」


「私あんたと同い年なんだけど!」


「ほら、さっさと食え、遅刻する」


「話そらしやがって…もぐ…」


「〝只今緊急ニュースが入ってきました〟」


え…


私は食べながらテレビに目をやった。


「〝今から2時間程前、20区でヴァンパイアが20代前半の女性を襲った疑いが見られています〟」


ヴァンパイア…


「〝警察は、ハンター協会と…〟」


ッピ


「あ」


突然、テレビの画面が消えた。
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