好きやねん(押さえられへん思い)


「証言してくれる奴なんていねぇし、きららさんが亡くなる理由も分かんねぇ。
きららさんは、俺にキスをしてきてん。
女ってよう分からへんなぁと、思いキスをしてんや。
昼休みのチャイムが鳴って、授業が始まるから俺は、かけ降りてん。
きららさんは、まだ、此処に居るって言うからほっといて降りてん。
それからどうなったか分からへんし、階段の所でやけどな。
刑事はん。
きららさんは、何故、亡くなったんや」


俺は、全部説明してんけど信用してへん顔をしてる刑事を見て、『ああ』と心の奥でため息を洩らしてん。



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