好きやねん(押さえられへん思い)


俺は、そっと肩を落としてもうてん。

「証言してくれる人いないのか。
真鍋きららさんと君は、恋人同士なんかね。
トラブルになって、君が危害を加えたのでは」


年配刑事は、俺の顔を見ずに決め付けた言い方でするねん。

あほらしいやんけ。


そりゃ、きららさんの事、好きじゃねぇ。

自分勝手やけど、殺したいほど憎んどったら、キスの時、振り払うやんけ。


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