好きやねん(押さえられへん思い)


「いやぁ、違うなぁ。
好意を抱いてたんは、確かやけど、俺は、眼中にあらへん。
俺は、殺害なんかしてへんし、証言してくれる奴なんておらへん。
怪しんでるかも知れへんが」

俺の言葉を遮って若手刑事が


「君を呼んだのには、もう1つ有るんだ。
お弁当箱が転がってたんだがこれを知らないかな」

目の前に置かれてるんは、紛れもなく俺のお弁当箱。

何があるんや、俺は、お弁当箱を忘れてたんも刑事に見せられて気がついてん。

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