好きやねん(押さえられへん思い)



「アホ、永遠が悪いだからね。
勝手に来るし幼なじみだからって知ったかぶりするしほんま、信じられない。
竜神に勘違いされて振られたじゃないの。
永遠が悪い
悪い。
・・・違う。
絶対違う」


顔をぶるぶる振ってあいつは、思い出したように思いにふけてん。


気になる


え、


沈黙が流れてん。





沈黙の後の『違う』って言葉が違和感を感じるねん。

俺が関連してるちゃうんか。

「直美、なぁ、直美」


って思いにふけた表情したあいつは、俺の声が聞こえてへんようにかんじるねん。


「直美、直美」



繰り返し呼んでん。



「うるさい、もぅ、聞こえてるわよ。
何よ」




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